【徹底解説】中小企業のパンフ…
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制作のコツ
[コラム]
本章は、日々、印刷現場でビジネスを展開している創業28年の株式会社ノーブランドがまとめた記事です。
実際のビジネスの現場で使える知識ですので、ぜひ、ご参考いただければ幸いです。
目 次
『A4三つ折りリーフレット』とは、A4サイズ(210mm × 297mm)の用紙を3つに折りたたんで作られたパンフレットのことです。
A4サイズの用紙を縦に折ると、幅が約100mmの面が3つに分かれます。
そこに、それぞれの情報を配置していきます。
A4三つ折りリーフレットは、折りたたむことでコンパクトになり、持ち運びしやすく配布もしやすいという利点があります。
A4三つ折りリーフレットは、A4の紙面が2枚分です。デザイン制作会社に依頼するときは、“A4の紙面の裏表”もしくは、“A4サイズを3つに折ったもの”と伝えましょう。時々、A4三つ折りリーフレットの事をA4の6ページと表現される方がいます。この表現だと、A4サイズが6面になりますので、大きな紙面になります。あくまでも、A4サイズを折ったものであることを、正しく伝えましょう。
A4三つ折りリーフレットは、一般的に以下のような形で使用されます。
表紙のある面を「表面(もしくは、外側)」と表現します。
通常は、表紙の面にはタイトル(企業名など)やキャッチフレーズが入り、裏面に当たる面には、企業情報やコンタクト方法など、簡単な説明を載せることが多いです。
3面に折り込まれた中面は「中面(もしくは、内側)」と表現します。
3面に分かれた内側には、製品やサービスの詳細な説明が掲載されます。商品やサービス内容はもちろんのこと、適切な画像が入ったり、価格情報などが記載されます。
このような三つ折りリーフレットは、
など、様々なシーンで活用されています。
特に中面は見開き形式になりますので、全体的なデザインを楽しむことも可能です。
印刷物の「パンフレット」と「リーフレット」は、どちらも宣伝や案内に使われる印刷物ですが、言葉としての違いや使い方にはいくつかの特徴があります。
基本的には、相手に伝われば、トラブルは起きませんので、厳密に言葉を使い分ける必要は無いのですが、少し迷いやすい言葉ですので、簡単に解説します。
パンフレットは、ページ数の多い冊子の印刷物を指すことが多いです。
そのため、企業の会社案内や製品を紹介する内容になっていることが主流のようです。
リーフレットは、主に1枚の紙面に収まっている印刷物に使われる用語です。1枚の紙なので、チラシやフライヤーなどと呼ばれることもあります。
また、A4サイズの紙を縦に三つ折りする、コンパクトな短冊形の印刷物もリーフレットと呼ぶことが多いです。
ただし、1枚の紙の印刷物を「パンフレット」と呼ぶ事が間違っている訳ではありません。呼びやすい言葉を使って表現しても、大きなトラブルにはなりませんのでご安心ください。
主に、1枚の紙を使った印刷物の形をしています。A4サイズを三つ折りや二つ折りに折って使う事が多いです。製本はしておらず、基本的には1枚の用紙を使用します。
簡潔で短い情報が掲載されることが多いです。例えば、イベントの案内、キャンペーン、製品やサービスの概要などを伝える際に使われます。
1枚の紙なのでコンパクトに使えます。手軽に配布できる簡易な案内や広告として利用されることが多いです。情報量が少ないので、特定のポイントを強調するのに適しています。
「パンフレット」という言葉が日本語に取り入れられたのは、明治時代以降、西洋から多くの文化や技術が日本に輸入された頃です。「パンフレット」は、英語の”pamphlet”が語源で、これが日本語に音訳されて「パンフレット」として使われるようになりました。
しかし、現在の英語圏では、英語でいう “pamphlet” は、一般的には1枚ものや簡単な冊子を指すことが多いようです。英語圏では、日本語の「パンフレット」にあたる印刷物は「brochure:ブロッシャー」と言われます。「パンフレット」に英語のルビをふる場合には、「pamphlet」よりも「brochure」の方が的確です。
反面、「リーフレット:Leaflet」は英語圏でも日本でも、概ね、同じ意味で使われているようです。
A4三つ折りリーフレットを作る際には、以下の注意点を考慮することで、より効果的で見やすいデザインに仕上げることができます。
A4三つ折りリーフレットのデザインをする時は、折りたたんだときに情報が読みやすくなるよう、各面に表示する内容を工夫します。特に、左端にくる部分は「開く動作」に影響するため、見出しや短い導入文を入れることがよくあります。
表紙の次に目に入るのは、中面の左側と折り返し面です。
このエリアは、ゴチャゴチャさせずにスッキリとしたデザインにしましょう。
(ゴチャゴチャしていると、見る人を疲れさせてしまいます)
A4三つ折りリーフレットは、A4サイズが2面しかありません。
限られたスペースしかないため、すべての情報を詰め込むと見にくくなります。重要な情報を取捨選択し、最も重要な情報を目立たせ、補足的な情報は小さくするなど、情報の優先順位をしっかりつけることが大切です。
A4三つ折りリーフレットの場合、1面に掲載できる文字数は、300文字〜350文字くらいです。これは、フォントサイズを9ポイントで配置した場合の目安で、見出し文字は含めず、本文のみの文字数の目安です。
フォントサイズを、10ポイント〜12ポイントにすれば、必然的に、掲載できる文字量は減ります。
また、本文の他に、大見出しや中見出しなどのキャッチコピーも入りますので、これらも考慮して文言を考えましょう。
小さすぎる文字は読みづらいため、少なくとも9〜12ポイントの文字サイズを使用するのが一般的です。フォントスタイルは読みやすさを重視し、視覚的なノイズにならないよう、装飾的なフォントの多用は避けます。
ユーザビリティに配慮した文字使いを工夫します。
高齢者や外国人など、多種多様な方々が手に取るリーフレットの場合は、ユニバーサルデザインに配慮した紙面になるように工夫しましょう。(ユニバーサルデザインについては、別の記事で詳しく解説します)
折り畳む部分や紙の端に文字やデザインがかかってしまうと、見にくくなったり、折り目で文字が切れてしまう可能性があります。デザインの各要素は、紙の端や折り目から数ミリメートルの余白を取ると、見栄えが良くなります。
また、コンテンツの区切り区切りで、適度な余白をいれましょう。
写真や文言を詰め込んで、窮屈な紙面にならないように注意しましょう。
使用する色数が多いと散漫な印象になります。
紙面に使用するカラーは3〜4色程度に抑え、企業やブランドのテーマカラーを統一的に使用するとプロフェッショナルな印象を与えられます。
画像も高解像度の綺麗なものを使用しましょう。
画像の色合いも、リーフレット全体に合ったトーンのものを使用しましょう。
折りたたんだ時に正確に閉じるように、折り返し面は少しだけ小さめに設定することが一般的です。これにより、きれいに閉じた状態で違和感なく折り込まれます。
A4三つ折りリーフレットの最終的な目的は、購入、問い合わせ、予約などを促す事です。
そのため、目的達成のためにも、リーフレットに中には、明確な行動を促すCall to Action(CTA)を忘れずに入れましょう。
「詳しくはウェブサイトへ」、「今すぐご連絡ください」、「LINE登録はこちら」などのフレーズがよく使われます。
具体的にユーザーが行動を促しやすいフレーズを使いましょう。
印刷物は、一般的にCMYKカラーでデザインを作成します。
また、紙質や厚さも仕上がりに大きな影響を与えるため、目的に合ったものを選びましょう。
A4三つ折りリーフレットの場合は、持ち運びのしやすさなどを考慮し、(四六判)マットコート110Kなどがおすすめです。
厚紙(例えば、マットコート135K 以上のもの)を使うと、背割れが起きやすくなります。黒や濃紺などの濃い色を使った紙面の場合は、白くはげてしまいますので、特に注意が必要です。
新商品や新サービスの概要をわかりやすく整理し、顧客に提供するために使われます。リーフレットに製品の特長、価格、利用方法などを簡潔にまとめることで、手軽に情報を伝えることができます。
展示会、セミナー、フェア、キャンペーンなどの情報を告知するのに最適です。日時、場所、参加方法などの基本的な情報を載せると、簡潔に伝えられます。
企業のミッションやビジョン、主要な事業、連絡先などをまとめ、名刺代わりや営業ツールとして使用されます。パンフレットより簡潔に、会社の全体像を伝えるツールとして有効です。
観光地や地域の情報を簡潔にまとめるため、旅行者向けのガイドや地図付きリーフレットとして利用されます。観光スポット、宿泊施設、飲食店などを紹介するのに便利です。
レストラン、カフェ、美容院、フィットネスジムなどの店舗や施設の案内として、営業時間、メニュー、料金プランなどを載せて顧客に配布します。施設の案内やサービス内容をシンプルに説明できます。
クリニックや病院、福祉施設などで、診療科目、診療時間、アクセス情報、サービス内容を紹介するために使用されます。患者向けにわかりやすくまとめることが重要です。
学校や塾、講座の案内、特別講座やセミナーのプログラムを掲載するのに便利です。教育機関の説明やコース紹介などもシンプルに伝えられます。
レストランやカフェは、メニューやイベント情報をまとめたリーフレットを作成し、店頭や地域内で配布することで、集客や宣伝に役立ちます。また、デリバリーやテイクアウトメニューも効果的に紹介できます。
観光施設や宿泊施設、観光案内所などでは、地図や観光スポットの情報をコンパクトにまとめたリーフレットが非常に役立ちます。観光客が持ち歩きやすいサイズなので、情報提供に最適です。
美容院、エステサロン、フィットネスクラブなどでは、サービスメニューや料金表をリーフレットで提供することで、初めての顧客にもわかりやすく情報を伝えられます。
物件情報や会社案内をリーフレットで作成し、配布や店舗内での案内として活用するのが一般的です。物件情報をビジュアルで伝え、簡単に持ち帰ってもらうことで、購入や賃貸を検討してもらうきっかけを作れます。
病院、クリニック、歯科医院、福祉施設などでは、診療内容や施設案内を患者や利用者に簡潔に説明するのにリーフレットが有効です。患者が持ち帰りやすく、情報をいつでも確認できるようになります。
学校、塾、予備校などのコース案内やイベント案内に最適です。また、オープンキャンパスや説明会などの情報をリーフレットにまとめ、参加者に渡すことで、理解を深めてもらえます。
製品のカタログやサービス内容を説明する資料として、営業や展示会での配布資料としても活躍します。必要な情報をコンパクトにまとめ、見込み顧客に興味を持ってもらうことができます。
A4三つ折りリーフレットは、コンパクトながら効果的に情報を伝えるツールで、多くの業種で活用されています。特に、簡潔に伝えたい内容を持つ業種や、配布が多い業種におすすめです。
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